不審な引き落としで20万円以上の被害も
都消費生活総合センターに寄せられた相談によると――。
「スマホのメールアドレスに『商品の注文を承りました』とのメールが届いた。マスク3箱があす代引き配達で届くとある。金額は1万2000円。注文した覚えはない。どうしたら良いか」(40代男性)。
「新型コロナウイルスが心配で、SNS広告で見つけたネット通販業者にマスク2箱がセットになった8000円の商品を注文した。クレジットカード1回払いを選択し、カード情報を入力したところ、注文承諾メールが英文で届いた。不審に思い、キャンセルをメールで申し出たが、サイトから返信メールが来ないし、心配だ」(30代女性)。
「『日ごろの感謝を込めてマスクを売ります』というメールが送られてきた。一人3箱までで1箱600円と書いてあったので、3箱注文することにした。氏名、住所、生年月日、クレジットカード番号、セキュリティコードを入力し送信した。その後、マスク代金のほか、18万円、3万円など不審な引き落としがされていることが分かった」(70歳代男性)。
身に覚えのない受注メールに注意!
同センターは、「新型コロナウイルスの感染拡大に乗じた悪質商法」だとして、身に覚えのない受注メールへの注意とともに、うっかり連絡してしまうと、勧誘され、金銭を請求される可能性を指摘。万が一、商品が届いた場合は受け取りを拒否するよう、注意を促している。
また、通販サイトに関しては、法令により、販売事業者の氏名・法人名、住所、電話番号などの情報を記載することが義務付けられており、それらの記載や住所に番地がない、連絡先がメールアドレスのみなどの場合は、詐欺通販サイトの可能性があると警告。さらに、こまめにクレジットカードの利用明細の確認も強調し、「カードの不正利用に気が付いたら、すぐに行動を」とアドバイスしている。