2月末から注文殺到、配送が1~3日程度遅れ
「カウネット」は、2月末からトイレットペーパーとティッシュペーパーを中心に、想定以上の注文があったことで、全国的に商品の配送に 1~3 日程度の遅れが生じる可能性が生じているという。また、新型コロナウイルスの感染拡大に関連して、電話やメールでの問合せが多くなっており、電話はつながりにくい状態が続いているという。
「たのめーる」も同様で、現在、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ペーパータオルなどの商品に想定を超える注文が集中、配送に遅延が生じている。
フリマアプリで転売も
こうした状況は2月下旬から始まり、フリマアプリで高額出品されたり、通販業者の通常業務に影響を及ぼしたり、ドラッグストアには早朝から並ぶ人の姿が見られるなどの事態を生んでいる。そのため、厚生労働省と経済産業省は3日、「トイレットペーパーは不足していません」と、改めて消費者向けに「お知らせ」を更新した。2月28日にも発信していた。
「SNS等において、トイレットペーパーやティッシュペーパーが不足するとの情報が広がっていますが、これらの紙製品は、現在、通常通りの生産・供給を行っています。原材料調達についても中国に依存しておらず、製品在庫も十分にありますので、需要を満たす十分な供給量・在庫を確保しています。安心して落ち着いた行動をお願いいたします」
製紙メーカー「生産・供給問題なし」
製紙メーカーの業界団体・日本家庭紙工業会も2月28日付で、「トイレットペーパー、ティシューペーパーについてはほとんどが国内工場で生産されており、新型コロナウイルスによる影響を受けず、現在も通常通りの生産・供給を行っております」とする声明を発表。同日には、政府も買い占めや転売をしないよう呼びかけていた。「一時的に購入しにくい状況については、物流が整い次第、手元に届くようになる」と説明している。