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フリマアプリ、年480億円に上る新品購入の喚起効果…メルカリ調査

フリマアプリは新品市場にどんな影響を与えているのか――。(株)メルカリが運営するメルカリ総合研究所が、こんなテーマを掲げて実態調査を試みたところ、「フリマアプリで出品することによって新品購入金額が増加する」という消費喚起効果が明らかになった。

服類・エンタメは新品購入額増加

 フリマアプリの勢いを起点とした二次流通市場と一次流通市場の関係には、さまざまな指摘がある。二次流通の拡大は一次流通の消費を減少させている、二次流通の拡大によって新品の購入を代替している、一次流通での購入意欲を刺激している可能性もある、など。

 調査は、フリマアプリでの取引件数が多い「ファッション」「スポーツ・レジャー」「理髪料・コスメ」「家電・スマホ」「エンタメグッズ」「おもちゃ・ホビー」の6カテゴリーを対象に、15~69歳の男女2万人を対象に実施。国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一講師が分析に携わった。

家電・おもちゃ類の年間消費は減少

 フリマアプリ利用者の新品購入金額の変化を推計すると、フリマアプリでの出品経験者は、6カテゴリーすべてで、新品購入金額が増加する効果が見られた。一方、購入経験者は「家電・スマホなど」「おもちゃ・ホビーなど」といったカテゴリーで、フリマアプリでの購入によって新品購入金額が減少する効果が見られた。

ファッションは288億円の消費喚起

 この結果、1年間分の新品商品の消費喚起効果は、推計で約484億円に上っていた。さらに、フリマアプリで最も流通量が多いファッションは年間約288億円の消費喚起効果があることも分かった。

 フリマアプリ利用者1500人に、利用することで新品購入額の増減を評価してもらった結果、6カテゴリー中5つで「新品購入金額が増えた」と感じていた。金額での分析結果と、消費者の主観的な評価はおおむね整合性が取れていることが分かったという。

 「売ってお金を得られるので購入頻度が増えた」「フリマアプリで節約することで、新品購入頻度がむしろ増えた」「フリマアプリで節約することで、新品で高いものを買うようになった」「フリマアプリで試して、その後新品で買うようになることがある」など、意見はさまざまだった。

 山口講師は、「これほど消費喚起効果があるとは、意外だった。これからのビジネスは、フリマアプリのような中古市場との連携を意識して上手く活用することが、逆にチャンスになることを調査結果は示している。フリマアプリで出品されやすいかなどを考慮した商品開発が、結果的に新品の売り上げを伸ばすことにつながるといえる」と考察している。

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