ヤフーによる最高額の買収劇に
ネット通販の分野で国内トップをめざすZホールディングス(当時はヤフー)は9月12日に、EC事業強化に向けてZOZOを買収する方針を発表。同30日からTOB(株式公開買付け)を実施していた。
公開買付けは、事実上の最終日となった13日に終了。計画通り、ZOZO株の50.1%をZホールディングスが買い付けた。ZOZOは同日付でZホールディングスの連結子会社となった。 取得総額約4000億円は、「ヤフー」の買収では最高額となる。
ECの相互送客など進める
今後、ZOZOはZホールディングス傘下企業として上場を維持。ZOZOTOWNも引き続き、運営する。また、ZOZOTOWNはZホールディングスが10月に提供を開始した「PayPayモール」にも出店し、両社のサービス間で相互送客などを進めていく考えだ。
Zホールディングスの親会社にあたるソフトバンク(株)によると、公開買付けによる子会社の異動が今期業績予想に与える影響は軽微で、2020年3月期の連結業績予想に変更はないとしている。
ZOZOは同日、改めて株式の上場維持を表明するとともに、2020年1月下旬にZホールディングスが指名する候補者1人を取締役として選任する方針を示した。