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宅配ボックス利用で対面受取が68%→18%に、再配達率が6%→2%に減少

パナソニック ハウジングソリューションズ(株)は12日、採択事業者として参加した国土交通省の「非接触・非対面型輸配送モデル創出実証事業」で、宅配ボックスと小包ポストを併用した実証実験の結果、対面での受け取り率や再配達率が減少することが分かったと発表した。対面での受け取りは68%から18%に、再配達は6%から2%になったという。

再配達率は20年10月ごろから増加傾向に

 同社によると、コロナ禍によるEC利用の急増などで、物流業界の人手不足は深刻な社会問題となっている。宅配物の再配達率は減っていたが、2020年10月ごろから再び増加傾向に転じた。同社の調査では、宅配ボックスにほしい機能として「荷物を複数個受け取りたい」という回答が87%に上っている。1日に2個以上の配達が増えていることが考えられ、宅配ボックスがあっても再配達になる事象が発生していると推測されるという。

 近年は「メルカリ」など、フリマアプリの利用が増加。その中で取り扱いが多い大型郵便物がポストに投函できないという課題を受け、同社は21年6月に、投入口が広く最大7㎝厚の荷物が受領印不要で受け取りできる小包ポスト「Pakemo(パケモ)」を21年6月に発売した。

宅配ボックスと「Pakemo」の設置前と設置後で再配達率が2.7%から2%に減少

 10世帯を対象とした実証実験は21年12月6日~19日。1期と2期に分け、1期(1週間)を「既存ポストのみ設置」、2期(同)は宅配ボックス(2台)と小包ポスト「Pakemo」(1台)を設置し、宅配物・大型郵便物の「対面受け取り率」「再配達率」を比較検証した。

 宅配ボックスと「Pakemo」の設置前と設置後で比較をすると、対面での受け取り率は68.4%から17.9%に減少、再配達率も6.3%から2%に減少した。また、1期は夜間(18時~)の配達が25%を占めていたが、2期では8%に減少しており、配達時間帯の平準化につながる可能性があると推測できる。これらから、宅配ボックスや「Pakemo」の設置が、トラックドライバーの時間外労働規制の課題解決の1つになると考えられるとした。

荷物の複数個受取が可能な機能門柱、衛生面に配慮した宅配ボックスを発売

 「Pakemo」で受け取れる「受領印不要の厚みのある配送物」に絞って比較すると、対面受け取り率は17%から0%に、再配達率は2.7%から0%に減少した。宅配ボックスに加えて「Pakemo」も併用したことで、宅配ボックスが使用中でも複数個の荷物を同時に受け取ることができたため、対面での受け取りと再配達率減少の効果がより高かったと考えられる。

 同社は、こうした結果などを考慮した宅配ボックスの新製品として、荷物の複数個受け取りが可能な機能門柱「Tecera Frame(テセラフレーム)」と、化粧扉を付けて衛生面に配慮した宅配ボックス「COMBO-FLAT(コンボ フラット)」を21日に発売する。

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