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物流倉庫の委託にかかる費用・価格相場

物流倉庫は、商品を管理するだけではなく仕分けや発送業務を委託できるサービスです。 物流倉庫を利用することで、企業は物流以外のコア業務に専念できることがメリットであり、EC事業を手掛ける多くの企業が利用しています。この記事では、物流倉庫の導入を検討している企業担当者へ向けて物流倉庫を利用する際の費用について詳しく解説します。

物流倉庫の利用にかかる費用と相場

物流倉庫の料金構成をまずご紹介します。
下記の図を御覧ください。

引用:https://ec-butsuryusoukonavi.com/menu/price.html

企業が支払う費用は大きく分けて「固定費」と「変動費」の2つに分けられます。

物流倉庫固定費①:基本料金

基本料金とは、物流倉庫のシステム利用料です。商品の在庫管理、入荷日や出荷日の確認、倉庫全体を管理するためのシステム利用料が基本料金に含まれます。基本料金の相場は月2〜5万円ほどで、月間出荷数が多いほど基本料金は高くなる傾向にあります。

物流倉庫固定費②:倉庫保管費用

倉庫保管費用とは、物流倉庫内の商品保管スペースの利用料です。坪ごとに貸し出しを行う坪貸しや、棚ごと、ラックごとに貸すタイプなど倉庫や商品によって様々な貸し方があります。

また取り扱う商品が冷蔵品だった場合には、冷蔵機能を持つ倉庫での商品管理が必要になるため、その場合は費用が変動する可能性もあります。また倉庫保管費用の相場は地域によって異なり、首都圏であっても物流が活発な湾岸エリアでは高くなる傾向になることも合わせて覚えておきましょう。

参照:https://www.cbre-propertysearch.jp/article/industrial_marketview_data-q4-2019/

物流倉庫変動費①:入庫費用

入庫費用とは、外から運ばれる商品を倉庫に搬入する際にかかる荷受費用です。商品の搬入に大型のリフトカーが必要になる際や、商品の個数や破損確認の検品を行う際には追加で費用が発生する場合もあります。

入庫費用の相場は、商品1個あたり10~30円程度で、検品料も同様の料金相場になります。
電子機器などの動作確認を必要とする商品の検品をする場合は商品1個あたり80円~100円かかる場合もあります。

物流倉庫変動費②:梱包費用

梱包費用とは注文が入った商品をピックアップし、段ボールなどの資材に梱包して運送業者に引き渡す作業にかかる費用です。梱包費用の相場はダンボールの場合、商品1個あたり150円〜300円程度で、商品サイズや、商品の性質(割れやすいかなど)によっても変動します。また、のし袋やプレゼント袋のラッピングを依頼する場合は別途費用がかかる可能性もあります。

物流倉庫変動費③:発送費用

発送費用とは、商品を顧客元へ発送した際に発生する費用です。
発送費用の相場は商品1個あたり400円〜1,000円で、商品のサイズや指定日の有無によって価格は異なります。

その他の費用

オプションを追加するとプラスで費用が発生します。
例えば、生鮮食品を取り扱う場合は商品の保管を冷蔵倉庫で行うので通常の倉庫とは設備が異なり、光熱費を含んだ設備利用料として、基本料金がその分高く設定される場合もあります。

商品ごとの料金シュミレーション

物流倉庫を利用する際の料金構成は理解はできたでしょうか。では実際に利用するとどれくらいの費用がかかるのか、料金シュミレーションをしていきます。

アパレル企業の場合

今回は、相場の中でも安い価格でサービスを提供する物流倉庫を利用することを前提とします。

依頼企業の設定

・デザインTシャツを中心に、衣類を販売する首都圏にある企業
・月2回の入庫(自社トラック使用)
・坪貸し、5坪分の倉庫利用
・月間出荷件数1000件
・段ボール1箱につき衣類平均30点(入荷数1200点)
・1坪につき段ボール40箱保管可能

企業から物流倉庫への要望

・商品1点ごとの検品
・特別な包装必要なし
・小さめ段ボールでの発送(400円)

シュミレーション結果は、このようになります。

1ヶ月にかかるコストは約61万円で、1件あたりのコストは送料含め約610円となります。

冷凍食品を販売する食品企業の場合

次に、扱う商品が冷凍保管を必要とし、相場の中でも高い価格でサービスを提供する物流倉庫を利用することを前提とします。

依頼企業の設定

・海外から輸入した魚介類をECサイトで販売する食品会社
・輸入された商品のため倉庫はベイエリア、冷凍倉庫の条件付き(保管費用1坪10,000円都する)
・月1回の入庫
・坪貸し、5坪分の利用
・月間出荷数400件
・1坪に10個の大きな箱、1箱につき10セット(入荷数500セット)

企業から物流倉庫への要望

・入庫時に、大型リフトカー5,000円を利用
・セット商品のため、検品必要なし
・配送時に冷凍配送

シュミレーション結果は、このようになります。

1ヶ月にかかるコストは約64万円で、1件あたりのコストは送料含め約1,600円でした。
冷凍商品の場合、品質保持のための利用料がかかる分、他の部分でコストカットを考える必要がありそうです。

シュミレーション結果から

今回は、アパレル商品を扱う企業と、冷凍商品を扱う企業が物流倉庫を利用した場合でシュミレーションをしました。
自社管理によるコスト削減のための物流倉庫利用なので、1件あたりのコストは1,000円以下に抑えるのが無難だと考えられます。

物流倉庫にかけるコストを削減するには

コストを抑えて物流倉庫を利用するための抑えるべきポイントは大きく分けて3つあります。

ポイント①倉庫スペースをしっかり計算する

販売データや、在庫データを確認し必要なスペース数を正確に計算しましょう。商品によっては、坪貸よりもラック貸の方が利用スペースの削減に繋がる場合もあります。毎月の発送数や在庫数に合わせた入荷数を考え、その分置けるスペースをレンタルしましょう。

ポイント②固定費を抑える

固定費を抑えることもコスト削減に置ける重要なポイントです。例えば、物流量が多い東京ベイエリアに倉庫があれば利便性は高いですが、その分倉庫利用料が他エリアと比べて高くなる懸念が生まれます。首都圏でもベイエリアを避けると、安く利用できる物流倉庫もあるので、そのような穴場エリアの物流倉庫を狙いましょう。

また最近では物流倉庫の需要が高まり、空席数が少ない場合もあるので人気エリアの物流倉庫の情報を早く掴み、素早い対応ができるように心がけましょう。

ポイント③商品の梱包を簡易的にする

物流倉庫利用量の中で、1番高い割合を占めているのは1商品あたりの梱包料と配送料です。商品発送時の段ボールの利用は一般的ですが、サイズが大きくなるので配送コストが高めに設定されます。

そこで、梱包サイズをコンパクトにすることで配送料の削減が可能です。最近ではポストに投函できるサイズの包装紙や内側に保護資材がついた封筒など、梱包サイズを小さくするための手段がいくつかあります。梱包費用と配送費用の両方を削減し、全体的なコストカットに繋げましょう。

まとめ

今回は、物流倉庫の利用で発生する費用について詳しく解説しました。物流倉庫を利用するメリットは大きいですが予算を考えながら運用することが重要です。様々なシチュエーションで何度も利用料金をシミュレーションすることで、自社に最適な物流倉庫が見つかるはずです。

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