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【第1回】EC事業の成長に欠かせない「物流」の話

「自社の商品をネットでも販売したい!」 スマートフォンが一般的になったことで、EC市場は年々拡大をしています。ネットショップの開業を支援するサービスも増えてきて参入することも容易になり、自社でもECを始めたいと考えている方も多いのではないでしょうか? しかし、いざEC事業を始めようとした際に忘れがちなのが「物流」です。いかに素晴らしい商品を開発し、素敵なWEBサイトが出来たとしても、商品が適切にお客様の手に渡らなければ意味がありません。そこで、これから全5回の連載を通して、EC事業の成長には欠かせない「物流」についてお話していきたいと思います。

物流はEC事業の成長において必要不可欠

まずは「物流」という言葉を聞いて何をイメージされますか?トラックでの運送や宅配事業者を思い浮かべる人が大半だと思います。しかし、物流において「運ぶ」はその一部に過ぎません。

EC事業者の多くが、取り扱っている商品の多くは、製造後に倉庫に保管され、倉庫の中でお客様の注文データごとにピッキング、検品、梱包され、運送業者や宅配業者によってお客様の手に渡ります。アパレル商品や雑貨、家電などECで取り扱われる商品の多くがお客様の手に届くまでには、普段一般の人々が直接目にすることはないプロセスを経ており、ここで重要な役割を果たしているのが、倉庫や運輸といった物流業です。

お客様がインターネットで簡単に商品を購入し、受け取ることができるのは、安全で確実な保管・配送がその根底にあるからなのです。EC事業において「物流」の果たす役割は極めて重要なのです。

ECの増加と物流業界

今や誰もが当たり前にスマートフォンを手にする時代です。手のひらで、映画や音楽、買い物まで、アプリ一つで楽しむことができます。
ECについては、スマートフォンの普及や取扱商材の増加、手軽に注文できて、すぐ届き、かつ複数の店舗との比較(商品ラインナップ、価格等)も容易なことなどにより、市場規模(EC物販)は約9兆円(2018年度)とコンビニエンスストアの市場規模(約12兆円、同)にも急速に近づいてきています。アマゾンや楽天といった大手ECモールが台頭してきたことに加え、そうしたマーケットプレイスに出店するネットショップをサポートするサービスが浸透したことも高成長の背景にあります。

このように消費のスタイルが変化したことで、商品を適切に保管し、お客様のもとへ一早く正確に届けるという「物流」の役割はますます重要になっていく一方で、物流業界は大きな課題も抱えています。

まず一つ目はドライバーなど労働力の減少です。今やドライバーは40代以上の中高年層が占める割合が高いなど、少子高齢化が進む日本では、労働力確保の問題はさらに深刻化しています。
二つ目はEC市場の拡大による物量の増加とEC事業者間の競争激化です。アマゾンや楽天など大手ECモールの台頭により、競争が激化。競合他社とのサービス競争が加速する一方で、より安いコストと細かな対応を求められた物流会社の負担が一気に大きくなりました。また、中小事業者のEC事業への参入も急激に増加しており、今後もその傾向は続くと考えられます。

減少する労働力とEC市場の拡大による物量の増加。物流業界はこのような課題を抱えながらも日々変化と進化を続けています。IT化やロボティクスの導入を加速させ、様々な課題の解決に取り組んでいます。この話は次の機会に。

「物流を制する者は商売を制する」という言葉がありますが、EC事業においても例外なくその言葉が当てはまります。お客様のEC事業の成長には欠かせない物流のお悩みや課題について、このコラムを通じて少しでも解消していければと思います。

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